精神保健福祉士の立場で考えるリカバリー
精神保健福祉士の立場で考えるリカバリーについて
今回コラムを書くにあたり、私が一番お伝えしたいことがあります。
それは「専門職としてだけでなく、一人の人間として、あなたの言葉に耳を傾け、待っている人がここにいる」ということです。この文章の向こう側に、あなたと同じ人間がいて、ぬくもりやあたたかみを持ってあなたを待っていることが伝われば嬉しく思います。
リカバリーについては、これまでのコラムやデイケア、インターネットなどで調べると、たくさんの正しい情報が出てくると思います。でも、私たちが大切にしたいのは、難しい理屈ではありません。
私たちが考えるリカバリーとは、単に病気や症状が良くなることだけではなく、あなた自身が「自分らしい人生」を見つけ、歩んでいくプロセスのことです。その主役は、他の誰でもない「あなた」です。私たち精神保健福祉士(PSW)は、あなたの人生に伴走し、一緒に歩んでいく「パートナー」でありたいと考えています。
「働きたいけれど不安」「友だちがほしい」「自分らしく生きたい」といった、あなたの本当の気持ちや希望に耳を傾けます。人生には、あなたが思っているよりもたくさんの選択肢があります。誰かに決められるのではなく、あなたが「自分で選んで決めること」こそが、リカバリーの第一歩です。私たちはその選択を何より応援したいのです。そして世の中にある多くの医療や福祉の制度・サービスの中から、あなたが選んだ生き方を形にするために、何がベストかを一緒に考え、組み合わせていくお手伝いをします。
時に、自分らしく生きようと一歩踏み出すときには、不安や怖さ、痛みを伴うこともあるかもしれません。そんな時、精神保健福祉士があなたの隣でそっと寄り添える存在でありたいと思っています。
「自分のリカバリーがわからない」「選べる選択肢なんてない」と感じている方も、どうか一人で抱え込まないでください。時には「今は変わりたくない」「誰かに頼って生きていきたい」と思うこともあるでしょう。それもまた、あなたが真剣に考えて選んだ、大切な人生の選択(リカバリー)の一つです。大事なのは、あなたがその選択をしっかりと理解し、納得して選ぶこと。当院には、あなたのどんな選択にも寄り添いたいあたたかいスタッフがたくさん待っています。
焦らずゆっくり、あなたのペースで一緒に考えていきましょう。