「正しく恐れる」
令和2年5月16日時点で、神奈川県においては新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の解除には至っておりません。新型コロナウイルス感染者数は減ってきているため、今後は徐々に社会・経済活動が再開されていくこととなるでしょうが、感染の第二波、第三波を防ぐべく、個々の感染防止対策は継続となります。
このような中、テレビ、新聞などのマスコミ、SNSなどのインターネットの情報は、「コロナ一色」であり、様々な情報に振り回され過剰なストレスを感じている方も多いと思います。入ってきた様々な情報は脳が処理しますが、情報過多になると頭がオーバーヒートしている状態になり、誰のどの情報を信じていいか、正常な判断ができなくなります。結果、漠然とした不安だけが強まっていませんか。そのため大切なことは「情報の取捨選択」です。「正しい、選択されうるべき情報」を皆さんと共有できればと思い、その考えのもと、デイケアメンバーに向けて更なる情報共有のために、5月6日にデイケアにおいて、コロナウイルス勉強会を行いました。そこでも共有したことではありますが、当法人として、皆さんと共有したいことが3つあります。
① 経済活動、これからの人生展開に対する行動が必要!
② 再発、再燃は絶対に阻止!
③ コロナの問題は否認しない、現実認識と対処で乗り切る!
当法人の理念である、その先のWell-beingに向けて、日々リハビリに取り組んでいる中、その先が見え難くなり、不安になることもあるかと思います。それによって調子を崩してしまうこともあるかもしれません。ですが、再発をしてしまっては、リハビリが中断してしまいます。その不安に向き合うこと、そしてそれを受け入れることは、リハビリにとっては重要です。
コロナの問題も、まだまだ先の見えない不安ではありますが、様々な情報に惑わされることなく、正しい理解のもと、現実を否認せず受け入れ、正しい対処として「正しく恐れる」ことが必要です。これからの人生展開に対する行動、一日でも早い経済活動の獲得のために、様々な困難に立ち向かい、我々とともに進んでいきましょう。
リンクスメンタルクリニック院長 青山 洋