仕事をしていて日々感じること
今月のスタッフコラムは、メディカルサポートセンター(MSC)の精神保健福祉士 金山正恵が担当します。今年度のテーマ「仕事をしていて日々感じること」。少しテーマとずれているかもしれないのですが、普段私は「ちょっとした変化は、大きな変化に必ず繋がっている」と考えて(信じて)日々過ごしているのでそのことについて書かせて頂きます。
私の仕事(MSC)は、ご本人やご家族の様々なお悩みやお困り事を伺い、問題解決のお手伝いをすることです。日々様々なお話を伺っていますが、1回の面談で劇的に驚くような変化が起こることはほとんどありません。「そうですか・・・」と一緒に唸っているだけの時もありますし、「大変な中頑張られていますね」と声をかけることが精一杯の時も多いです。面談を継続していてクライアントから「変わりないですね」と言われることも多いです。そういう時は「変わりなくしっかり今日まで来たってことですね。どんな風に過ごされたんですか?」とちょっとしつこく聞くようにしています。すると「そういえば○曜日は大変だったけどどうにか乗り越えた」とか「そういえばこんな感じでした」と話ができます。その時に共有できたちょっとした変化をしっかり味わうように心がけています。日々、楽しかったこと、つらかったこと、周囲の人のこと、昔のことなどをお聞きしていく中で少しずつ悩み事や困り事の解決方向が見えて、ご自身の夢や希望を聞けることがあります。そうなったら次は「作戦会議」です。でもそんなに簡単に夢や希望って出てこないんですよね。ゆっくり土壌を耕す面談を継続している人も多いなと思います。
半年、1年経過して、努力や変化を振り返り「大変でしたよね」「踏ん張りましたね」「そういえば前の私はこんなでしたよね、変わりましたね」などと一緒に話す時は仕事をしていて嬉しい瞬間です。
「ちょっとした変化は、大きな変化に必ず繋がっている」という考えは私自身にも言い聞かせています。精神科の勉強って広いし、奥が深いんです。勉強会や講習会を受けても「う~む?よく分からないなー」と思う事も多いです。1回の勉強会や講習会で理解できたことはほんの少しかもしれないけれど、継続していくと大きな変化に繋がっていると信じて続けています。最近、数年前に読んでその時はさっぱり理解できなかった本を読み直したら「ちょっと分かるかも」と思ったことがありました。
これからも日々の小さな変化を大事にして過ごしていきたいと思っています。皆さん、引き続きよろしくお願いします。
メディカルサポートセンター 金山正恵